仏壇・仏具・マナーしきたりについての豆知識をまとめています。
誰でも「おしゃかさま」という言葉を聞いた事があると思いますが、仏教の始祖と言われているのがこの方なんですが、この方はいったいどんな方かと言いますと、一般的には紀元前566年インドの豪族の釈迦族の王子として生まれた人なんです。
幼児期にはその名をシャッダールタ(目的を達成した者の意)と言い、文武両道にすぐれた王子であったと伝えられていますが、29才の時に出家され、修行の末35才の時に菩提樹の下で悟りを開かれたと伝えられています。余談ですが私たちが日々使っている念珠の中で、菩提樹の実を使ったものがよくあるのは、この菩提樹から来ているものと思われますね。でも、お釈迦様の教えである仏教が日本へ伝わるのはお釈迦様が亡くなられてから、中国をへて1,000年以上経ってからなんです。
日本の仏教を語る上で、大切なのが皆さんご存知の聖徳太子で、聖徳太子が積極的に仏教を招来したことで、国内に仏教が広まった訳なのです。
奈良の大仏様などは、仏教四世紀を象徴しているものと言えるでしょうね。まあ当時の仏教は日本人にとって宗教であると同時に理想の政治理念であり、学問であった訳ですね……
そこで宗教という言葉と同じ様に宗派という言葉を聞いたことがありますね。いずれにせよ、仏教の持つ究極の目的は「人間の苦悩から解脱して仏陀(真理に目覚めた人)になること」なんですが、仏教と言うもう1つの宗教に対して、何故いろいろな宗派があるのかと疑問を持って見える方があると思うんですが、それは仏陀に対する解釈、実は真理に目覚めた人に到達する為の手段や修行のやり方を示した仏教教典という物が三千冊くらいあるんです。ですから、その教典の中からどれをよりどころにするかによって、違いが発生する訳で、これが宗派というものを作り上げて来たと言えるでしょう。日本仏教の特徴は宗派仏教と言われますが、中国等から流布したいくつかの流派に日本の風土的なものを加えて発展して来ました。現在ではほぼ十三宗派に分かれています。
ちょうどお盆のいい時期なので、この機会にみなさんもご自分の宗派やその宗派を開いた方などについて興味を持っていただけると良いと思いますが……